男性型脱毛症とは
成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことです。思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。抜け毛が進行し、薄毛が目立つようになります。
髪の毛の構造
髪の毛の構造髪の毛は毛包と呼ばれる部分でつくられます。毛包の深いところには毛球があり、毛球は図のように毛母細胞と毛乳頭からできています。毛母細胞は、毛細血管から運ばれてきた酸素や栄養素をエネルギーにして、増殖や分化をくりかえし、これが上の方へと伸びていくことで髪の毛はつくられます※。また、毛乳頭はさまざまな物質を分泌して毛母細胞の増殖をコントロールしています。
※毛髪の成長速度は、1日約0.35mmで、1ヵ月に約1cm伸びます。
AGAに関するQ&A
髪の毛1本1本には寿命があります。伸びては抜け、また新しく生えるという成長期、退行期、休止期をくりかえしています。これをヘアサイクルと呼んでいます。
AGA(エージーエー)の脱毛部にはDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度にみられ、これがヘアサイクルの成長期を短くする原因物質と考えられています。成長期が短くなることにより、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。十分に育たない、細い短い髪の毛が多くなると全体として薄毛が目立つようになります。
AGA(エージーエー)の治療薬はありますか?
これまでに民間療法から医薬品まで多種多様な育毛剤が開発されてきました。近年、AGA(エージーエー)の原因が明らかにされ、「のむタイプの治療薬」が登場したことで、根気よく治療を続ければ抜け毛の進行を抑える効果や改善効果が期待できるようになりました。現在、医薬品として効能・効果が認められている薬は、フィナステリド、ミノキシジル、塩化カルプロニウムなどがあります。
AGA(エージーエー)治療で注意することはありますか?
AGA(エージーエー)は進行性ですので、何もせずにほうっておくと髪の毛の数は減り、徐々に薄くなっていきます。この抜け毛を減らし、薄くなっていくのを抑えることが、AGA(エージーエー)治療では重要です。
治療方法によって注意点は異なりますので、主治医の先生の指示に従いましょう。また、薬剤による治療の場合は以下の点に注意することが大切です。
①継続して使用すること
②指示通りに使用すること
③副作用が出たらすぐに医師・薬剤師に相談すること
AGA(エージーエー)だとなぜ抜け毛が増えるのでしょうか?
髪の毛1本1本には寿命があります。伸びては抜け、また新しく生えることをくりかえしています。これをヘアサイクルと呼んでいます。
人間の毛包は、成長期、退行期、休止期のいずれかの状態にあり、このうち成長期が一番長く、通常2~6年間続きます。しかしAGA(エージーエー)の人はこの成長期が短くなるため、髪の毛が十分に成長しないまま抜けてしまい、以前より抜け毛が増えたと感じるようになります。
バランスのとれた食事とは
髪は皮膚と同じように、体の栄養状態が現れます。バランスの悪い食事をしていると肌の調子が悪くなるように、髪のコンディションも悪くなる可能性があります。
髪の主成分は「ケラチン」というタンパク質の一種です。そして「ミネラル」がケラチンの合成を促進します。
したがって、タンパク質を多く含む肉類、魚や大豆製品、ミネラルを多く含む海藻などは積極的にとるようにしてください。できるだけバランスのよい食事をとることが大切といわれています
AGA(エージーエー)の原因の発見
AGA(エージーエー)の脱毛部にはDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度にみられ、これがヘアサイクルの成長期を短くする原因物質と考えられています。成長期が短くなることにより、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。十分に育たない、細い短い髪の毛が多くなると全体として薄毛が目立つようになります。
DHTは5α-還元酵素という酵素によってテストステロンからつくられます。